知って得する!遊郭ガイド
遊郭の史跡ガイドでは、各県に存在する遊郭についてわかりやすく解説しています。ソープランドの起源である遊郭、ソープランドで遊ぶなら知っておいて損はないでしょう。
1分で沖縄遊廓!
ユニークな沖縄遊郭文化
沖縄の那覇には昔、遊郭が3つあった。1908年に合併した際に、辻は沖縄唯一の遊郭となった。この辻遊郭には当時、妓楼13軒、 遊女120人が在籍していた。1944年の太平洋戦争により焼失したが、戦後に再建され、今もソープ街として残っている。驚くことに、 辻遊郭が最も栄えたときには、遊郭での税収が沖縄県の年間予算の5%に及ぶまでとなり、一大産業となった。 沖縄の文化が独特であるように、沖縄の遊郭の文化もかなりユニークであった。遊女は「ジュリ」と呼ばれ、彼女らを借り入れていたのが 元遊女の「アンマー」であった。その文化・歴史は毎年、旧暦の1月20日に行われるジュリ馬祭りによって、語り継がれている。
A. ジュリ馬
今も残るジュリの魂
沖縄遊郭の史跡ではないが、この祭りを語らずには沖縄遊郭を 語れない。辻遊郭で働く女性たちは、「ジュリ」と呼ばれていた。 彼女たちの鎮魂と感謝のための祭りが、ジュリ馬である。当時は、 旧暦1月20日に、辻遊郭の豊年祈願と商売繁盛を願って、遊郭を 出て街中を練り歩いた。この時にジュリたちは家族とお互いの姿を 確かめ合ったそうである。1989年の婦人団体からの反発により 中止されるまで、那覇の三大祭りの一つであった。現在では、 那覇料亭中心の地域住民によりジュリ馬が行われている。
旧暦1月20日に行われるジュリ馬は必見である。その時期に 訪れることができなければ、ジュリ馬で奉納が行われる辻御嶽を訪れてみるものよいだろう。
1:昭和期
2:現在
3:ジュリ馬の奉納時
B. 料亭松乃下
映画の舞台にもなった辻の復興の象徴
料亭松乃下は、「"The Teahouse of the August Moon" (八月十五夜の茶屋)」 という映画のモデルである辻遊郭の元ジュリの 上原栄子さんが開業した料亭である。上原さんは、貧しかったため ジュリとなり、その後売れっ子ジュリとなった。しかし、辻遊郭は 太平洋戦争で焼失。戦後、辻に「料亭松乃下」を建設し、辻の再建に 尽力したのが上原さんであった。今の辻があるのは、料亭松乃下、 上原さんのおかげと言っても過言ではないだろう。現在は老人ホーム となっているが、料亭松乃下の面影がしっかりと残っている。
映画「The Teahouse of the August Moon(八月十五夜の茶屋)」を 観てからここを訪れてほしい。戦後の辻を感じることができるだろう。 ちなみに、主演はあの「Godfather」で有名なマーロン・ブランド。
1:当時の料亭松乃下
2:上原栄子さん
3:現在の料亭松乃下
4:モデルになった映画
C. 志良堂御嶽
辻村発祥の地
志良堂御嶽はダイビングショップの裏手にある。 御嶽の脇の石碑に、「辻根家」と書かれている。 根家とは、沖縄では、村落の発生の元、最初の家という意味です。 つまり、ここは辻発祥の場所である。
辻村を訪れる際にこの御嶽を礼拝て行かれてはいかがだろうか。
1:志良堂御嶽
D. 辻御嶽
辻の開祖が祀られる墓
志良堂御嶽の近くに辻の3人の開祖「ウミノナイビ」が祀られている墓がある。それが辻御嶽である。旧暦の1月20日に 行われる「ジュリ馬」の際に、奉納が行われる場所でもある。
ここを訪れる時期はぜひ「ジュリ馬」に合わせた方がより楽しめる。
1:辻御嶽
2:ジュリ馬の奉納
3:「ウミナイビ」の墓